Vol.17 チゲ(とんがらし)
興奮冷めやらないその日の日記 【2003年3月24日(月) 】
何日か前に築地には中華料理屋が少ないと書いたが、
中華料理屋だけでなく、焼肉屋も少ない。というか、知っている限り一軒しかない。

その唯一の店、実は前から店の存在自体は知っていて、気にはなっていたのだが、そもあまりにも食べ物屋らしからぬ外観に足がすくんでいたのだ。(しまった、写真撮るの忘れた!)昼は”石焼ビビンバ”と”チゲ”しかメニューにないらしいのだが、なかなかに評判がいいので行ってみることに。

中に入ると、外見と同じく、やっぱりボロ(笑)で、おまけに狭い。
驚いたことに2階があり、そちらに通される。2階は座敷で、4〜5人が座れるちゃぶ台が3卓並んでいるが・・・やはり内装に対する気遣いはどこにも見当たらない。(笑)

チゲはライスのほかにウドンやラーメンもあるが、初回なのでオーソドックスにライスをオーダー。

しばらくして出てきた石鍋の中では、真っ赤なスープがボコボコいっており、その中で、豆腐やら、韮やら、玉ねぎやら、椎茸やら、卵やら、牛肉片やらが、無造作に煮込まれている。こいつをお下品にご飯の上にジャバジャバとブッかけて、かっこむ!.....と、

こいつはかなり美味い!

スープのベースは牛の間接部分だと思うが、大量に煮込まれている玉ねぎから出た甘みが出しの旨味と交じり合い、また、少量使われていると思われる化学調味料と相俟ってジャンクでクセになる味わいを醸し出している。

見た感じ辛そうではあるが、意外にも舌で感じる限りではたいしたことがなく、辛いものが苦手な人にも抵抗なく食べられるレベル。それでも不思議なことに、のどを通ってからは体中がポッカポカ。寒い時はありがたいかもしれない。(今日は20℃近くあったらしいが・・・)

この分なら、夜の焼肉もかなり期待できそう...
ぜひまた来てみたいと思ふ。
再び訪れ興奮冷めやらないその日の日記 【2004年2月18日(木) 】
「寒い時 人は辛さと 暖を求める!」

昨年暮れ、それまで見たことのない行列をつくって我々を驚かせた「とんがらし」に行ってみると・・・

ダレも並んでない。

確かにこの季節にしては、今日は陽気がいいのだが・・・
天候(気温か?)と食べたいモノの因果関係を実証しているような事例だ。(腕組)

さて、今日は未食の”チゲラーメン辛口”にしてみる。
ちなみに、韓国ではラーメンというと乾麺のことをさす。
最近では、生めんを使うちゃんとした店もポチポチでき始めているらしいが、依然、乾麺の優位は揺るぎなく、この店でも”チゲラーメン”の麺は乾麺。

グッツグツに煮たぎるスープに放置される割に、デロンデロンになることもなく、コシがしっかりしており意外な感じ。
但し、スープの個性が強烈なので、麺食べているというより、あくまで具の一種。

しばらく食べ進めるうちに、無性にご飯が食べたくなって、ライスを追加。

やや、甘めのだが強烈な辛味を含んだスープが絡んだ麺をご飯にのせて食うと、
これが合う!

他では”ラーメンライス”なんか、滅多に食べないが、この店では、これが一番美味い気がする