Vol.5 小甘鯛の一夜干し(高はし

興奮冷めやらないその日の日記 【2002年2月8日(金) 】
今日は念願だった「高はし」の小甘鯛の一夜干にありつくことができた。本当は隣の「かとう」で金目の煮付けを食べるつもりだったのだが、ガラス戸越しに覗くと、滅多にない小甘鯛の一夜干がメニューに掛かっているのを発見。急遽、予定を変更したのだ。

お値段は定食で1700円と少し張るが、築地の場内でも屈指の美味い魚を出すと評判の「高はし」の名物とあっては抗うことは不可能。何より、次いつ食べるチャンスが訪れるかわからないのだから。

焼き上がりまで10分ほど待たされたが、全く苦にならない。
むしろ、気持ちの高鳴りを楽しむにはちょうどよいインターバルとなった。

さて、出てきた甘鯛は長さにして20数センチ。

焼き色も申し分ないが、なにしろ香りがすばらしい。
よく、冗談で香りだけで飯が一杯食べられるなんて言い方をするが、その言葉が冗談でなく通用する香りだ。

ホクホクの身は焼き魚とは思えないほどの柔らかさ。
更に、やや塩気の利いた皮がご飯を運ぶ手を加速させる。いや〜堪能しましたワ。

久しぶりに食べて、再び興奮冷めやらないその日の日記 【2003年7月4日(金) 】
月曜から続いていた”昼食難民”状態(騒いでいたわりには、そこそこのものは食べていた気がするが・・・)から、晴れて解放!!(万歳!万歳!)
当然の如く、「高はし」へと向かう。
すると、店頭の黒板に・・・・・・↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   なる文字が.....

この一週間の自分の苦悩を知っていたかのようなタイミングの良さ。
しかも、「品物も素晴らしく」
      「昨日は湿度が低くて 良い風が吹いていたので良く乾きました。」
       「本日おすすめです。」   

だゾ!!! そうじゃなくても、”キング・オブ・焼魚”の称号が相応しいというのに・・・
べ、ベストコンディションででてくるなんて...食ったら、卒倒するかも知れぬ。。。





席についてしばらく待つと・・・”小アマダイの一夜干し”が、、、ついに登場!
その香りたるや・・・
周囲の人々が歓声を上げるほどの芳しさ!
この香りが、また、口の中でパアッと拡がるんだ、パアッと!
もうこの焼魚の美味さについては、何度も何度もコトあるごとに書いたり、しゃべってきたりしたが、
それでも語りつくせない絶対的な美味さがココにはある!

身の厚い部分はホッコリと、
背びれに近い部分はややキツ目に塩が乗り、
頬やヒレの付け根あたいはしっかりとした歯応えで、
仄かに塩の載った皮は焦げ目までもが、、、滅茶苦茶美味い!
文字通り、アタマから尾の先までしゃぶりつくしたくなるほどである。

マジでこの魚より美味い焼魚があるというのなら、
是非是非是非教えてほしい(頭垂)!
それこそ日本全国どこへでも飛んでいく(いつになるかは不明だが・・・)。
そんな決意をさせるに足る超のつく絶品!死ぬ前にこの味に出会えて、本当によかったヨ(泣)!
あ、身体はいたって健康ですので、誤解なきよう。(念のため)