Vol.20 キンキの煮つけ高はし

興奮冷めやらないその日の日記 【2004年4月30日(金) 】
GWの谷間にも拘らず、通常出勤。
(表彰状モノのの偉さだな・・・(腕組頷))

しばらく魚離れの日々を余儀なくされるので、「高はし」にて魚分を補給。
そろそろ出物がなくなる“桜マス”が本命だったが、入荷がなかったのか、売り切れたのか、
いづれにせよ、自分が到着したときには、既に札が外されていた。

代りにオーダーしたのは、“キンキ煮つけ定食”。
「ケタ釣り」という魚が痛まない漁法で取れた上物らしい。
見た目通りの濃い目のタレは、かなり甘めに味付け。
脂の多いキンキのような魚には、こういう濃い目のタレがベストマッチ!

口に含むと、トロンととろけてしまう魅惑の食感の身は、
手をベットベトにしながらでも、それこそ骨の一本一本までしゃぶり尽くさざるをえない、
魅惑の食感。

魚の旨味を吸い込んだ甘めのタレは相変わらずの美味さで、
ベチャベチャとご飯にかけて頬張りたい衝動に駆られる。

残念ながら今日のご飯は炊き立てすぎたようで、ご飯の美味しい「高はし」にしては、
いまニ、いま三の出来であったが、是非次回は、ベストコンディションのご飯で、
この絶品煮魚を食ってみたいと思う。
再び、興奮冷めやらないその日の日記 【2005年3月10日(木) 】
すっかり春めいてきた今日この頃。
この季節、一度は食べておきたいメニューが築地にはある、、、

しかぁぁぁぁしぃ、どうも今日はそれを食すモードが盛り上がらない。
とりあえず、店の前まで行ってみれば、気分も変わるかも知れない!?
と、場内まで行ってみたものの、やっぱり、、、

「しかたなし」と言うことで、各店のメニューを眺めつつ場内をウ〜ロウロ。

今朝方、見ていた“3月の魚”に載っていた“キンキ煮”にビビビっと来た!



定食で2,500円っつーのは、昼飯にしてはどうなのよ?
と思わなくもなかったのだが、少し前に見たときより幾分安くなっていたのが後押しになって
英断を下す!





今日のキンキには、キチンと肝が付いていて思わず顔がほころぶ。

先ほどの“3月の魚”の説明にも「肝も美味い」とあるように、
テリーヌを思わせる滑らかな舌触りに、野趣溢れる旨味を湛えたこの肝は、
美味いものの街・築地の中でも1・2を争うご馳走である。(断言)

トロロ〜ンとした身、ネットリとしたゼラチンを湛えた皮、
魚の旨味を吸い込んだ旨味タップリの煮汁・・・美味いよなぁ、相変わらず(溜息)。

「2,500円っつーのは、昼飯にしてはどうなのよ?」なんて一瞬でも思ってしまった自分が恥ずかしい。